楽しいトイデジのビデオクリップ

毎日暑いですね。
暑さが苦手で、夏はあまり好きな季節ではないですが、夏の空は大好きですね。
きっぱりとした青空と白い雲のコントラストが綺麗です。

今日の夕方、とてもいい雲が浮かんでいたので去年からはまっている「トイデジ」で撮ってみました。






「トイデジ」はトイカメラのデジタルバージョンです。
上の写真のように思いもよらない発色で撮れたりするのです。
僕の持っているヴィスタクエストはデジカメでありながら液晶画面が無いという、なんともゆるい作りなんです。
その場で写真の確認が出来ないので、家に帰ってパソコンにつないでみないと、どんな風に写っているのかわからないのです。
アナログのようなデジタルのようなユルサ加減が大好きですね。



またデザインもキュートで、ちょっとカメラには見えないですね。

そんなトイデジで今年の春ビデオクリップを作ったのですが、これが予想外にすごい反響でした。
「エイプリルコレクター」の世界観にぴったりマッチしたんでしょうか。

撮影はほんとうに勢いというか、冗談でPVを撮ってみようかという話になったんです。
このトイデジは動画の機能もあるので、それを使ってみたいというのもありました。
ためしで撮った花の映像が昔の8ミリフィルムのようでとても良くって、
「これで何か出来そうですね!」と、
やっぱりトイデジにはまっていた、友人のエッセイスト、写真家の伊能勢敦子さん(アコさん)と共同制作したんです。

早春の野原が奏させたのでしょう。
タンポポを撮ったり、寝転んだり、走ったり。
まあ、子供のとき以来のテンションで動き回って撮ってみたんです。


『エイプリルコレクター〜コモレビミックス』



よく聴くとアルバムバージョンと違う演奏です。
実はデモテープバージョンなのです。
意外とデモは本番テイクより、雰囲気が濃密ですごく気に入っているのがあるんですね。
こういう機会じゃないと発表できないので、デモテープの山をかき分けて蔵出ししてみました。


もうひとつはアルバム『雪夢+3』のためのコマーシャル映像です。
これも、気に入っている作品です。
ただ、自分がもう少し若かったらな、と思いました。
このアルバムは21歳の時の作品ですからね。




編集はblue-chipさんのスタジオで、いつものように3人で、「こういうのは、どう?」「これ面白いよね」とかいいながら作ったのです。
この編集作業も勢いでしたね。

またこんな楽しいビデオクリップを作ってみたいなと思いました。
秋くらいにはどうかな?

P2010 Greenwind Records

http://www.youtube.com/ogawamichio/

ライブ・コンサート映像特集

ライブ映像もいろいろとYoutubeにアップしていますが、中でも録音状態のよい、2009年9月19日饗茶庵「花蓮」でのライブを集めてみましょう。
ここ「花蓮」はcafe饗茶庵の隣の古民家をリノベーションしてイベントなどのスペースになっています。
ライブの演奏はこういった場所にかなり影響されたりします。
花蓮は大好きな場所だし、よくライブを開いているので、よい意味でリラックスしてますね。


*****


1曲目は「スターゲイザー」です。
ライブのオープニングをこの曲ではじめることが多いです。
何か気分が入るんですね。
イントロがわりと自由な形式になっているので、その音の始まり具合で自分で自分をのせるというか。


『スターゲイザー』

この曲のイメージは星空ですね。
「スターゲイザー」という意味は夢想家とか天文学者とかあるんですが、
そうすると「新しい天体の発見を夢想する天文学者」という感じでしょうか。
チューニングはDADGADですが、そのチューニングのイメージとは違った響きになっていますね。
アイリッシュとかのDのドローンなどを使ったモーダルなアプローチではなくて、コード感がある作りになっています。

これは「スターゲイザー」という品種のユリです。
何か縁がありそうなので育ててみました。



*****


3枚目のアルバムのタイトル曲『ナイト・ジャスミン』



この花がナイト・ジャスミンです。
普通のジャスミンと違って夜に花開くジャスミンです。
香りが独特で、闇の中から濃厚な南国の香りが漂ってきます。
作曲しているときに考えていたことで「香りを音で表現できないか」という思いがありました。
そんなイメージを持って作った曲です。


『ナイト・ジャスミン』


*****


ファーストアルバム「太陽と羅針盤」に収録の「タッジーマッジー」です。
多分、僕の初期のスタイルだと思います。
14年位前の曲です。
これもDADGADチューニングを使った曲です。
細かいアルペジオパターンで紡いでいく感じでしょうか。


『タッジーマッジー』

タッジーマッジーとは中世ヨーロッパから伝わる花束の名前です。
薬効のあるハーブなども使われていて、その花束には魔よけ、厄除けの力があると信じられてきました。
可憐な花にあるそんな力(魔力)に何かピンと来るものがあって作った曲です。


この押尾コータローさんが持っているものがタッジーマッジーです(笑)。


*****


「ミス・イライザ・グリーン〜マグノリア」はセカンドの「スプリングサインズ」に入っています。
CDではこの曲はメドレーになっています。
曲の間が何故か音響的アプローチでジョイントされていますが。。
今思うと、全体的にコンセプトアルバムな仕上がりになっているあたりが、スプリングサインズ期の特色なのでしょうか。



ライブではマグノリアは弾かないことが多いのですが、このライブでは何故か弾いています。。
マグノリアの意味はモクレンです。




*****


これもスプリングサインズ収録の曲「ボブズ・ポポ」です。
そういえば、これもDADGADです。
ライブでの演出上同じチューニングで出来る曲を続けることがよくありますね。
チューニングをいろいろ変えるとムードの変化がつけられるメリットがありますが、チューニングに時間をとられてライブのテンションが途切れてしまうことがあります。
そんなこともあってライブでは汎用性の高いチューニングを使うことがよくあります。


『ボブズ・ポポ』

ボブが飼ってる犬の名前がポポというだけの意味しかないです。
まあほとんど、でっち上げ的なオリジナルな物語があるんですが・・・

そういえばポポーという果物って知っていますか?
ぼくは食べたことがないのですが、生まれる前、実家にポポーの木があったらしいのです。
なんだかそれをきくと無性に食べたくなります。

P 2009Greenwind Records

スタジオ・ライブ映像特集

スタジオでのセッション映像を集めてみました。
アップしてから多くの人にアクセスしてもらって、結構カウントもアップ!
また、いろいろなご感想もいただきました。
ライブでなかなか行けない遠くの町の人にも、ご覧いただけるようにと制作した甲斐がありました。
驚くことに海外の人からのアクセスもたくさんいただきました。
アメリカ、イギリス、フランスあたりが多かったですね。
それと伸びてきたのが、台湾、韓国、中国の東アジア諸国です。
本当にうれしいことです。
できればもっともっと沢山の人に見てもらいたいですね。
また機会があれば、楽曲をアップしたいと思います!


「アストロノーツ」

変則チューニング(CGDEGD)ということもあるので、僕のチャンネルの中で一番のアクセスでした。
アコギマガジンのフィンガースタイリストにCDとTAB譜付きで掲載された楽曲だったというのもあったかもしれません。
けっこうコピーしてくれている方も多いですね。
ハーモニクスやタッピングハーモニクス、タッピング、プリングが多く出てくるので、ギミックの無いように音楽的に弾くのがコツでしょうか。



「ドーリア調のコラール〜ジャスミンスウィート」

PROMINENCD収録のカヴァー曲です。
ドーリア調のコラールは20世紀初頭のフランスの作曲家ジュアン・アランのパイプオルガンのための曲。
妹は高名なオルガン奏者のマリクレール・アランです。
とても不思議な香気を感じる作品で、その雰囲気を損なわないようにアダプトしました。



ジャスミンスウィートはイギリスのハーディーガーディー奏者、ナイジェル・イートンの作品。
オリジナルはトラディショナルにエレクトロニカが混じったようなヴァージョンでした。
これを聴いたご本人からコメントもこのページに入っていますよ!!






「プロミネンス」

この曲も僕が開発した変則チューニングの曲です(EBDF#AD)。
細かい3連のアルペジオをムラ無く弾くのが少々難しいです。
プロミネンスは太陽の「紅炎」のことを書きました。
ほかにもこのチューニングで弾かれる「レンズと太陽」もあります。



「ペガサス」

これも僕の開発チューニングです。(C#G#D#EBC#)
ジャン・コクトーの絵に触発されて作った曲です。
これもスムーズに弾くためには結構練習が必要かと思います。
途中のチョッパー弾きだけが変に浮かないように。
「ジェイド・ドリーマー」もこのチューニングを使っています。



「スチーム・バンブー」

これは完全なインプロヴェゼイションです。
チューニングを決めて演奏を始めたのですが、ハープギターというのもあってチューニングを失念してしまいました。


小川倫生Youtubeチャンネル。
http://www.youtube.com/ogawamichio/

映像で見るエイプリルコレクター

スプリングサインズのビデオクリップを作りました。
アルバムをリリースしたのは2001年早春。
「どうして今になって作ったのでしょう?」
・・・と思われるでしょうね。

スプリングサインズは映像的なアルバムでした。
1曲1曲、映像を思い描いて作ったし、ヴィヴィッドなイメージがありました。
ずっと映像作品を作りたいと思っていたんですが、なかなかそれに合う画ができそうになかったんです。
去年あるデジカメに出会ったんですが、その動画が物凄く僕のイメージとリンクするんですよ。
そのノスタルジックで幾分のメランコリーを含んだ画質。
劇的な出会いでしたね。
それを使って撮ったらスプリングサインズのイメージを映像として具現化できるんじゃないか!・・・と思ったんです。
そこで友人の料理家でエッセイストでカメラマンのマルチな作家、伊能勢敦子さんに映像プロデュースをお願いしました。

先日、ロケをして映像編集にも立ち会ったんですが、とてもスピーディーに映像が出来上がっていくんです。
長かった構想期間が嘘のように、楽しく軽快な作業でした。

微かな春の兆しを探し見つけて集めてゆく。
スプリングサインズ/エイプリルコレクター。
微妙で繊細な春の感情が、ありのまま封じ込められたようです。



全編Vista QuestのVQ1015 Entryで撮影しました。

Composed by Michio Ogawa
Directed by aco
Engineered by Hideki Suwa

P 2010 Greenwind Records


ミュージックビデオ『PROMINENCE』

昨日に引き続き、最新スタジオライブビデオ第2弾です。
今回のセッションは変則チューニングの楽曲に焦点をしぼりました。
なかでも僕自身が開発したチューニングです。

昨日の「ペガサス」はC#G#D#EBC#です。
Dマイナーチューニングの半音下げた変形です。
4弦が6弦のオクターブでは無く、9度の開きになっています。
この和音は6弦と5弦、5弦と4弦が完全5度になり、それによって低音の透明度を増す働きがあります。
このような完全5度や4度の音を積み重ねるとバルトークのピアノ協奏曲第2番の第2楽章に出てくる和音に近くなってきます。
この曲のほかにも「ジェイド・ドリーマー」「アストラル・ツインズ」「ダズリング・ブルー」でも使っています。

今日の「PROMINENCE」はEBDF#AD という変則チューニングです。
オープンDから5弦と6弦を2音ずつ上げます。
この曲は5弦をルートにしたBマイナーの曲になっています。
EBDF#ADは、ほかにも「レンズと太陽」でも使っています。

それでは「PROMINENCE」をお聞きください。



3連アルペジオ×8のパターンです。
親指がメロディーを弾くので、2弦1弦の人差し指と中指の音があまり大きくならないように。
それと粒立ちをそろえます。

CDのブックレットにも書いてあるのですが、
この曲は「太陽の音の無い爆発(の不思議)」を描いています。


PROMINENCEをウィキペディアで調べたらこんな解説が載っていました。

*紅炎(こうえん、solar prominence)とは、太陽の下層大気である彩層の一部が、磁力線に沿って、上層大気であるコロナ中に突出したものである。英語のままプロミネンスと呼ばれることも多い。



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